内緒のお話

  *閲覧注意。
   ネタばれ てんこ盛り、偏った愚痴零しですので、
   何を生意気な偉そうなと、気分を悪くされるかもです。

アニスト 31話「父の肖像」が放映されて、
あちこちから衝撃だったとのお声が漏れ聞こえてきます。
話の流れや台詞への削除の嵐だったのは制約ありきのアニメですからやむなしだとしても、
そもそも主人公の最大のトラウマに関わるお話を何でまた15分で収めようとしたのか。
原作者さんも関わるタイプの “公式”なのでしょうにねえ。
原作とアニメは別物とはどんな作品にでも聞かれること。
監督や脚本家がいて新たに作り出される別作品だから しようがないのでしょうが、

 ex, 既にこちらの作品では、青の王事件を小説版から採用していますが、
   本来あれは太宰さんの入社試験エピソードであって
   その2年後に彼らと出会う敦くんは関われません。

登場人物、それも主人公の根幹に関わる部分を
ああも大胆に削ってしまってもいいものか。
描写に規制がかかりそうな虐待だったから?
実は獰猛な虎に変化する子供だったのでやむを得ない監禁だったことや、
異能保持者だという事実を本人へ教えたくはなかったからだとか、
さんざん怖がらせておいて実は栄養剤を注射していたこととかが明らかになったところも、
原作を読んでなけりゃあ判らないだろうにという消化不良感が残る。
逆にアニメしか知らぬ人には、
1期2期で描かれていた虐待ぶりへのフォローがあれでは 何が何だかだったのでは?
それこそ太宰さんも言ってます、
必ずしも正しいとは言い難い、非道以外の何物でもない、
恨んでいい詰っていい所業だったのだろうと。
それでもそんな地獄でなにくそと鍛えられ、
真っ直ぐ逞しく育った敦くんだということが導ければいいのであって、
途中経過はどうでもいい…って解釈なのかなぁ。

それに、院長先生の過去に関してもごっそり削られており、
それを芥川くんが太宰さんに言われて調べた下りもなし。
どうして横浜まで出て来ていたのか
 ≠ 敦くんを探し出して苦しめるため
 =花束を買うまとまったお金を用立てるため、銃をチンピラに売ろうとしていた
という経緯を削ったからなんでしょうが、
のちに院長の幻影に 依然として付きまとわれる敦くんだというのを、
芥川くんに把握させなきゃならない場面があるのに?
(3期の軸になるのだろう “共食い”事案のクライマックス)
2期の終盤、フィッツさんが暴いた “院長に殺されかけた”発言を
たまたま居合わせてて聞いたってことで
芥川くんへの補填は十分ということなのでしょうか。
それとも劇場版で共闘したことを引っ張って来るのでしょうか?



2019.05.18    by Morlin.